2010年02月16日

梅も桜もまだですか…

最近、急激に寒くなってませんか?YKKです。
寒さにあまりにも弱い友達が「天気調子乗ってる!」と嘆いていました。激しく同感です。

さて、最近忙しいわけでもないのですが、やっぱり忙しいです←
心に余裕がないのはいけない!と思って、できるだけ本を読むようにしています。
今回読んだのは
『青春の蹉跌』 石川達三 新潮文庫です。
いやー、心にゆとりがもてるかと思いましたがまったくゆとりがなくなりました★
簡単なあらすじは、法学部に通う主人公・江藤が伯父の娘・康子と結婚する約束をしつつも、
昔自分が家庭教師として教えていた登美子と内密に付き合い続けた結果におこる破滅の物語、です。
とりあえず、主人公の江藤が法学部の学生だからなのか、超超超リアリスト!
登美子と付き合っているのは、男女の関係のためだけ、
康子と結婚するのは伯父から学資を支援されている義理のためだけ。
面白いのは、江藤が法学以外にはほとんど無知だということ、とくにここで描かれているのは、
際立って女性の気持を考えるということの欠如でした。
主だった女性は三人、康子・登美子・江藤の母、と出てくるのですが、
もちろんYKKは女に属してますので、三人ともの気持はわかるような気がしますが
逆に江藤がなぜにこんなにもわからないやつなのかがさっぱりわかりませんでした。
とにかく、言い訳といってもいいような理屈をこねまわして康子や登美子を言いくるめるんですね。
いやー内部まで緻密に書き込まれているせいで、ものすごくイライラしました←
ただ、オチはとてもおもしろくて「おお、なるほどね」という感じでした。
法律というのは私たちが生きていく上で、欠かすことの出来ないルールですが、
しかし、それでは片付けられないのが私たち人間の気持、ではないでしょうか。

なんつってちょっとわかったようなことを小娘がいってみました★←

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Posted by 筑波学生文芸賞 at 21:01│Comments(0)柴田
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